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文法

過去分詞の形容詞的用法とは?英検で差がつく使い方と例文

なぎ

英文を読んでいて、a well-known researcherthe results obtained from the study のような表現にスムーズに反応できていますか?過去分詞が名詞を修飾する「形容詞的用法」は、英検準1級・1級の長文に頻出する構造です。今回は、その仕組みと読解・ライティングへの活かし方を整理します。

過去分詞の形容詞的用法の本質は「受け身+完了の意味を名詞に付加する」ことです。a broken window は「割られた窓」(受け身)であり、同時に「すでに割れている状態の窓」(完了)でもあります。この2つのニュアンスを押さえておくと、複雑な名詞句でも落ち着いて読めます。

過去分詞の形容詞的用法とは——2つの働き

過去分詞が形容詞として働くとき、次の2つの意味を同時に持ちます。

① 受け身の意味:「〜された」
a written report(書かれた報告書)/ the proposed solution(提案された解決策)

② 完了・結果の意味:「〜し終わった状態の」
a fallen tree(倒れた木)/ a retired professor(退職した教授)

自動詞の過去分詞(fall → fallen, retire → retired)は受け身の意味を持たず、完了・結果のみを表します。

過去分詞の形容詞的用法 5パターン

① 名詞の前に置く(限定用法)

a developed country(先進国)/ the established theory(確立された理論)

→ 短い過去分詞は名詞の直前に置きます。英検の語彙・文法問題では、この位置に入る適切な過去分詞を選ばせる問題が出ます。

📝 重要語句リスト
developed country(先進国)——= advanced nation。developing country「途上国」と対で覚える
established(確立された・定評のある)——well-establishedの形も頻出。理論・制度に使う
proposed(提案された)——the proposed solution「提案された解決策」。政策テーマ頻出

② 名詞の後に置く(後置修飾)

the data collected from the survey(調査から収集されたデータ)
the measures taken by the government(政府が講じた対策)

→ 過去分詞に修飾語句が伴う場合は名詞の後に置きます。英検1級の長文では、この後置修飾が複数回続いて名詞句が長くなるため、「どこまでが名詞句か」を正確に切り取る力が読解の鍵です。

📝 重要語句リスト
data collected from(〜から収集されたデータ)——後置修飾の定番パターン
measures taken by(〜が講じた対策)——taken by+行為者で「誰が取った対策か」を明示
survey(調査・アンケート)——= research / study / investigation

③ be動詞と組み合わせる(叙述用法)

The window is broken.(S+V+C → SVC・第2文型
The issue remains unresolved.(その問題は未解決のままだ。)

→ be / remain / seem / become などの後に置く叙述用法。remain unresolved / remain divided(意見が分かれたままだ)は英検の長文でよく出るパターンです。

📝 重要語句リスト
remain unresolved(未解決のままだ)——S+V(remain)+C(unresolved)でSVC(第2文型)
remain divided(意見が分かれたまま)——「賛否が分かれている」状況を表す頻出表現
unresolved(未解決の)——un-(否定)+ resolved(解決された)。接頭辞un-で反意語を作れる

④ 複合形容詞(well- / newly- / long-)

a well-established principle(確立された原則)
a newly-introduced policy(新たに導入された政策)
a long-awaited reform(待望の改革)

→ 副詞+過去分詞のハイフン表現は英検1級の語彙問題・長文でよく登場します。well- / newly- / widely- / long- をセットで覚えておくと役立ちます。

📝 重要語句リスト
well-established(十分に確立された)——= firmly established
newly-introduced(新たに導入された)——= recently adopted / freshly implemented
long-awaited(待望の)——= much-anticipated。reform/decision/changeと組み合わせて頻出
widely-held(広く信じられている)——= commonly accepted。誤解・信念を修飾するときに使う

⑤ 受動的な分詞構文(文頭の過去分詞)

Given the evidence, the committee revised its conclusion.(証拠を踏まえると、委員会は結論を修正した。)

→ Given / Faced with / Based on のような受動的な分詞構文は、英検1級の長文読解で段落冒頭に出やすいパターンです。過去分詞の形容詞的用法と分詞構文の理解が重なる部分です。

📝 重要語句リスト
given(〜を踏まえると)——= considering / taking into account。文頭で条件・根拠を示す
based on(〜に基づいて)——= on the basis of。データ・証拠・調査に続く頻出表現
revise(修正する・改訂する)——= modify / update / amend

英検準1級・1級での出題ポイント

長文読解:長い名詞句を一息で切り取る

The policies implemented by the previous administration and criticized by environmental groups are now under review.(前政権が実施し、環境団体から批判された政策が今や見直されている。)

The policies を修飾する後置修飾が and で2つ並んでいる構造。「どこまでが主語の名詞句か」を瞬時に見切れることが、英検1級読解の核心スキルの一つです。

英作文:名詞句を豊かにする

【Before】 The government introduced a new policy. It aims to reduce carbon emissions.
【After】 The newly-introduced policy aimed at reducing carbon emissions has drawn significant attention.

After では2文の情報が1文に収まり、newly-introduced という複合形容詞も使えています。英検1級ライティングで目指したいレベルの表現です。

確認問題(英検準1級〜1級レベル)

ここまでの内容を英検形式で確認しましょう。難易度は英検準1級〜1級のボーダーを意識した問題です。

【空所補充】適切なものを選んでください

問1.The data ( ) from the long-term study revealed a strong link between diet and cognitive decline.
(A) collecting (B) collected (C) collect (D) to collect

問2.Despite years of negotiation, the territorial dispute between the two nations remains ( ).
(A) unresolved (B) resolve (C) resolving (D) resolution

問3.( ) the challenges ahead, the new administration has pledged to prioritize economic reform.
(A) Giving (B) Given (C) Having given (D) To give

▶ 解答・解説を見る

問1:正解 (B) collected

【文構造】
骨格は S(The data)+ V(revealed)+ O(a strong link〜)→ SVO(第3文型)
collected from the long-term study → 過去分詞の後置修飾(The data を修飾)
・「長期研究から収集されたデータ」= The data + which was collected from〜 の圧縮形

【なぜ(B)か】
data は「収集される」受け身の関係にあるため、過去分詞 collected が必要。
✗ (A) collecting → 現在分詞。「データが何かを収集しながら」という能動の意味になり不自然。
✗ (C) collect → 動詞の原形。名詞を後置修飾する形としては使えない。
✗ (D) to collect → to不定詞の形容詞的用法。「収集すべきデータ」という意味になり、「収集されたデータ」とはニュアンスが異なる。

問2:正解 (A) unresolved

【文構造】
S(the territorial dispute〜)+ V(remains)+ C(unresolved)→ SVC(第2文型)
between the two nations → 前置詞句(主語の名詞句を修飾)
Despite years of negotiation → 譲歩の前置詞句(文型の外)

【なぜ(A)か】
remain は SVC(第2文型)を作る動詞で、C には形容詞が必要。unresolved(未解決の)は過去分詞が形容詞化したものです。
✗ (B) resolve → 動詞の原形。補語には使えない。
✗ (C) resolving → 現在分詞。remain resolving では「解決しながら残っている」という不自然な意味になる。
✗ (D) resolution → 名詞。remain resolution は文法的に不自然(remains a resolution なら可)。

問3:正解 (B) Given

【文構造】
骨格は S(the new administration)+ V(has pledged)+ to prioritize〜 → SV(第1文型)
Given the challenges ahead → 受動的な分詞構文(「〜を踏まえると」という条件・根拠)

【なぜ(B)か】
Given は「〜を考慮すると・踏まえると」という意味の慣用的な受動分詞構文。文頭で条件・根拠を示す定番表現です。
✗ (A) Giving → 能動態の現在分詞。「(主語が)課題を与えながら」という意味になり文意が崩れる。
✗ (C) Having given → 完了形の分詞構文。「課題を与えてしまったので」という能動の意味になり不自然。
✗ (D) To give → to不定詞。「課題を与えるために」という目的の意味になり文意がつながらない。

【ライティング】英文を作ってみよう

以下の語句をすべて使い、過去分詞の後置修飾を含む1文を作りなさい。
policies / implemented / administration / under review

▶ 解答例・解説を見る

解答例:
The policies implemented by the previous administration are currently under review.

【文構造の分析】
骨格は S(The policies)+ V(are)+ C(under review)→ SVC(第2文型)
implemented by the previous administration → 過去分詞の後置修飾(The policies を修飾)
・「前政権によって実施された政策」= The policies + which were implemented by〜 の圧縮形

【語句のポイント】
implemented by〜:過去分詞の後置修飾。「誰によって実施されたか」を by + 行為者で明示。
the previous administration:「前政権」。政治テーマの定番表現。
under review:「見直し中・審査中」。under examination / under discussion も同様のパターン。

【採点者へのアピールポイント】
後置修飾で主語の名詞句に情報を圧縮しつつ、SVC(第2文型)の骨格を明快に保っています。「前政権の政策が見直されている」という政策批評・社会テーマの論述で即使える形です。

まとめ

過去分詞の形容詞的用法は4パターンですが、英検でいちばん差がつくのは後置修飾(名詞のうしろに分詞句が続く形)です。長い名詞句が出てきたとき「どこまでが主語?」と見切れるようになると、難しい長文もずいぶん読みやすくなります。ライティングでは well-established / newly-developed のような複合形容詞を使えると、語彙力のアピールにもなりますよ。

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特許翻訳者/英検ひとさじノート運営
特許翻訳者として技術文書の英語と向き合う毎日を送っています。「英単語は丸暗記じゃなく、使い方で覚える」――仕事で実感したこの考え方を、英検準1級・1級を目指す方に届けたくてこのブログを始めました。語源・コロケーション・実務での使われ方など、単語帳では学べない"ひとさじ"の知識をお届けします。
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