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文法

SVOC文型とは?英検で差がつく使い方と例文

なぎ

英文を読んでいて、make him happyfind the problem serious のような構造を「感覚でなんとなく読んでいた」という人は多いはず。でも英検準1級・1級では、この第5文型(SVOC)が複雑な構造の中に埋め込まれて出てきます。今回は SVOC の本質から、英検で差がつく応用パターンまで整理します。

SVOC の核心は「O=C という関係が成り立つ」という点です。目的語(O)と補語(C)の間に「イコール」または「OがCという状態になる」という意味の繋がりがある——この理解があれば、複雑な文でもぐらつきません。

SVOC文型とは——O=Cの関係を見抜く

SVOC は Subject(主語)・Verb(動詞)・Object(目的語)・Complement(補語)の4要素で成り立つ第5文型です。ポイントは O と C の間に「イコール関係」が成り立つことです。

They elected her president.(彼らは彼女を大統領に選んだ。)→ her = president

SVO(彼らは彼女を選んだ)では情報が不完全で、elected の「結果として何になったか」が補語 president によって補われています。

📝 重要語句リスト
elect(選出する)——elect O C「OをCに選ぶ」でSVOC(第5文型)
president(大統領・会長)——名詞補語。O=Cの関係の例として頻出
complement(補語)——文法用語。SVCの補語(主格補語)とSVOCの補語(目的格補語)がある

SVOC を作る動詞 5パターン

① make / keep / leave:OをCな状態にする

The new policy made the situation worse.(新しい政策は状況を悪化させた。)

→ situation=worse という関係。make は「変化を起こす」、keep は「状態を保つ」、leave は「放置してその状態にする」という使い分けがあります。

📝 重要語句リスト
make O C(OをCにする)——SVOC(第5文型)の代表パターン
worse(より悪い)——bad/illの比較級。make matters worseで「さらに事態を悪化させる」
keep O C(OをCに保つ)——keep the system stable「システムを安定させておく」
leave O C(OをCのままにしておく)——leave the issue unresolved「問題を未解決のままにする」

② find / consider / think:OをCだと判断する

Many researchers found the results inconclusive.(多くの研究者はその結果を決定的でないと判断した。)

→ 英検長文でよく出るパターン。「調査・研究の結論」を述べる文脈で頻出です。

📝 重要語句リスト
find O C(OをCだと判断する)——SVOC(第5文型)。find the approach effective「その方法を有効だと判断する」
inconclusive(決定的でない・結論が出ない)——研究・調査の評価でよく使う
consider O C(OをCと見なす)——= regard O as C。as があるかないかに注意

③ call / name / elect / appoint:OをCと呼ぶ・任命する

The board appointed her CEO of the company.(取締役会は彼女を最高経営責任者に任命した。)

→ 社会・政治テーマで頻出。appoint / elect / name はすべてSVOC構造をとります。

📝 重要語句リスト
appoint O C(OをCに任命する)——SVOC(第5文型)
board(取締役会)——board of directors「取締役会」。企業・組織テーマ
CEO(最高経営責任者)——Chief Executive Officerの略。名詞補語として使う

④ 知覚動詞(see / hear / feel)+O+C

She saw him cross the street.(彼女は彼が道を渡るのを見た。)— 動作の全体
She saw him crossing the street.(彼女は彼が道を渡っているのを見た。)— 動作の途中

→ 原形は「動作の全体を見た」、-ing形は「動作の途中を見た」というニュアンスの違いがあります。英検の文法問題でよく問われます。

📝 重要語句リスト
see O do(OがVするのを見る)——知覚動詞+O+原形。SVOC(第5文型)
see O doing(OがVしているのを見る)——知覚動詞+O+現在分詞。進行中の動作
cross(渡る)——= traverse / go across

⑤ 使役動詞(have / get / let)+O+C

The manager had the team review the entire report.(マネージャーはチームにレポート全体を見直させた。)

→ have+O+原形(自然に・当然として)/ get+O+to V(説得・努力して)/ let+O+原形(許可して)という使い分けが重要です。

📝 重要語句リスト
have O do(Oに〜させる)——SVOC(第5文型)。have O done「Oを〜してもらう」と区別
get O to do(Oに〜させる)——getはto不定詞を伴う点に注意
let O do(Oに〜させておく)——許可のニュアンス。let it be「そのままにしておく」

英検準1級・1級での出題ポイント

長文読解:O=Cの関係を素早く見抜く

Critics consider the current approach inadequate to address the scale of the problem.(批評家たちは現在のアプローチが問題の規模に対処するには不十分だと考えている。)

S(Critics)+ V(consider)+ O(the current approach)+ C(inadequate)→ SVOC(第5文型)。consider the approach inadequate で O=C の関係を見抜ければ、文全体の論旨が即座につかめます。

英作文:評価・判断を一文で表現する

【Before】 The current education system has problems. It is not enough for modern society.
【After】 Many experts consider the current education system inadequate for the demands of modern society.

After の形にすると、評価の主体(experts)・対象(education system)・評価内容(inadequate)が一文に収まり、論述の密度が上がります。

確認問題(英検準1級〜1級レベル)

ここまでの内容を英検形式で確認しましょう。難易度は英検準1級〜1級のボーダーを意識した問題です。

【空所補充】適切なものを選んでください

問1.Many historians consider the treaty ( ) a turning point in the history of international diplomacy.
(A) as being (B) to be (C) being (D) is

問2.The committee appointed Professor Tanaka ( ) chair of the newly established research institute.
(A) as (B) to be (C) be (D) for

問3.The new environmental regulations have made it ( ) for companies to ignore their carbon footprint.
(A) difficult (B) difficulty (C) difficultly (D) more difficulty

▶ 解答・解説を見る

問1:正解 (B) to be

【文構造】
S(Many historians)+ V(consider)+ O(the treaty)+ C(a turning point〜)→ SVOC(第5文型)
・consider O to be C の形。to be は SVOC の C を導く不定詞

【なぜ(B)か】
consider O C と consider O to be C はどちらも使えますが、選択肢には C 単独(a turning point)がないため to be C が正解。
✗ (A) as being → regard O as C の形は使えるが、consider の場合 as は不要。
✗ (C) being → 動名詞・現在分詞。consider O being C という形は成立しない。
✗ (D) is → 定形動詞。that節なしには置けない(consider that the treaty is〜 なら可)。

問2:正解 (A) as

【文構造】
S(The committee)+ V(appointed)+ O(Professor Tanaka)+ C(chair)→ SVOC(第5文型)
・appoint O as C の形。as は「〜として」という資格・役割を示す

【なぜ(A)か】
appoint は「appoint O C」と「appoint O as C」の両方が使えますが、選択肢に as があるため as が自然。
✗ (B) to be → appoint O to be C も文法的には存在するが、日常的な表現は appoint O (as) C。
✗ (C) be → 原形不定詞。appoint の後に直接置く形は一般的でない。
✗ (D) for → appoint O for C は「〜のためにOを任命する」という意味になり役職の補語にはならない。

問3:正解 (A) difficult

【文構造】
形式目的語構文:S(The regulations)+ V(have made)+ O(it)+ C(difficult)+ for companies(意味上の主語)+ to ignore〜(真の目的語)→ SVOC(第5文型)
・it は形式目的語で、真の目的語は to ignore their carbon footprint

【なぜ(A)か】
make it C to V(〜することをCにする)の形。C には形容詞が入ります。
✗ (B) difficulty → 名詞。SVOC の C は形容詞(または名詞)ですが、make it difficulty は慣用的でない。
✗ (C) difficultly → 副詞。補語には副詞は使えない。
✗ (D) more difficulty → 名詞の比較形。同様に不適。

【ライティング】英文を作ってみよう

以下の語句をすべて使い、SVOC(第5文型)を含む1文を作りなさい。
consider / education system / inadequate / modern society

▶ 解答例・解説を見る

解答例:
Many experts consider the current education system inadequate for the demands of modern society.

【文構造の分析】
S(Many experts)+ V(consider)+ O(the current education system)+ C(inadequate)→ SVOC(第5文型)
・O=C の関係:the education system = inadequate(教育制度が不十分だ)
for the demands of modern society → 前置詞句(文型の外・inadequate を修飾)

【語句のポイント】
consider O C:SVOC(第5文型)の典型。「OをCだと評価する」。regard O as C と意味は同じだが、as が不要な点に注意。
inadequate:「不十分な・不適切な」。sufficient(十分な)の反意語。形容詞補語として O の状態を直接説明できる。
the demands of modern society:「現代社会の要求」。「時代のニーズに応えられていない」という論点を明確に示せる表現。

【採点者へのアピールポイント】
SVOC(第5文型)を使って評価の主体・対象・評価内容を1文に収めています。「多くの専門家がそう評価している」という客観性の表現と、inadequate という語彙の正確な運用が採点者に伝わります。

まとめ

SVOC(第5文型)のポイントは「O と C が=の関係になる」という一点に尽きます。make / keep / find / consider あたりはライティングでも使いやすいので、まずこの4つから慣れていきましょう。英検の長文でも O=C の関係を素早く見抜けるようになると、筆者の評価や主張がはっきり見えてきますよ。

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なぎ
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特許翻訳者/英検ひとさじノート運営
特許翻訳者として技術文書の英語と向き合う毎日を送っています。「英単語は丸暗記じゃなく、使い方で覚える」――仕事で実感したこの考え方を、英検準1級・1級を目指す方に届けたくてこのブログを始めました。語源・コロケーション・実務での使われ方など、単語帳では学べない"ひとさじ"の知識をお届けします。
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